かざはな日記 ・                            Vol. 2

鹿児島から台湾に至る,全長1200kmの間に点々と連なる島々,その距離は鹿児島〜東京間よりも長く,
ほとんど全ての島に人が暮らして
います。神々と共に ・・・・・     1972年 トカラ列島 宝島にて

目線の先から,連絡船が近づいて来ます。
当時本船は港に接岸出来なくて,人も貨物も艀で,上下船していました。
海がしけると,船は抜港して荷物が届きません。
鹿児島から出張帰りの学校の先生も,奄美大島の名瀬まで,連れて行かれるはめになります。

ところで,島の平田姓の人たちは,みな平家の子孫だと話していました。島の何処かに,宝が埋めてあるらしいのです。
ところが,北に位置する悪石島の人の話は違います。

本当は悪石島に,宝が埋めてあるのだそうです。
しかし,宝島と名付けたのではすぐにバレルので,わざと悪石という名にしたとのことでした。

宿のおばさんは,月に一度夜明け前に,海へ潮を汲みに行き,神棚へお供えします。

むかし夢の中で,海に入って宝を取ってくるように,とのお告げがあり,そうしてみると,床柱に飾ってある鼈甲亀が浮かんでいたのだそうです。
身体の弱かった息子さんは,それ以来すっかり丈夫になり,立派に成人されたとのことでした。

或る日,校長先生が速足で,浜の方へ下って行かれました。
なんでも,島で砂漠と呼ばれている浜から,恐竜の骨が出てきたので,鑑定を頼まれたそうです。私も慌ててカメラを取りに帰り,後を追いました。

防風林のための植林をしていて時,砂の中から現れたのは,恐竜ではなくて,鯨の骨でした。頭の部分だけでしたが,それにしてもデカイこと・・・・
この鯨が生きて海を泳いでいたのは,何年くらい前なのでしょうか?

一同合掌して,又埋め戻しました。

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Vol. 1